ビックデータとグーグルグラスとプライバシーについて僕が思うこと
先ほど、『Google Glassに模造刀なみの法規制を』という記事を読みました。
また、『「日本がビッグデータ後進国になってもいいのか」ヤフーが警鐘を鳴らす理由』という記事もつい最近読んだばかりです。
「技術の進歩が、プライバシーを危機にさらす」、というのが近々目の前に迫ってくる大きな話題であるように感じます。
たしかにグーグルグラスは見るものすべてを記録可能にし合意を得られずともすれ違うすべての人の顔を録画できてしまうし、ビッグデータは個人を特定するのに十分な情報を与えてしまいます。
では、どのようにしてプライバシーを保護していくべきか。
一つめの記事にあるようにデバイスを規制してしまうというという手があるのかもしれません。
しかし、はたしてそれがどこまで持つのか。
グーグルグラスを模造刀なみに規制したとして、アップルが作ったグラスはどうなるのでしょうか。グラスではなく、グーグルウォッチなら、グーグルリングなら、グーグルコンタクトレンズなら、あるいはスマートフォンなら・・・。
デバイス単位で規制しても、規制の範囲があいまいで、鼬ごっこになってしまいかねません。
それが難しいなら、公共の場で録画・録音機能をもつものの所持を規制しますか。それでは現在もそのような機能から受けている恩恵はどうなってしまうのでしょう。思い出の記録は、防犯は、どのようになるのか。突き詰めれば通話機能さえダメになってしまう。
これからの新しい技術がもたらす世界では、公共の場で一度人から見える位置にいれば、人に聞こえる音を出せば、それが録画、録音されることを防ぐ方法を考えるのはあまり生産的だとは思えません。
では、それの利用を規制する方法はどうでしょうか。
完全なる個人利用であれば、方法はないでしょう。もしそれが規制されれば、それこそ、国家自身がプライバシーを侵す国になってしまう。
止められるとするならば、それを外部へ漏らしたことが判明した時、その通信経路であろうと思います。
それはまるで、外に出れば紫外線にさらされるのと同じように、世界がそのようなものであると妥協せざる負えない、そのようなところにまで来てしまっているのではないでしょうか。